広小路亭 三日目 修行不足

今日は反対車を稽古しながら上野広小路亭へ

客席を覗くと5名のお客様。

後ろに3名 真ん中に1名 前に1名

中々のフォーメーション(苦笑)

上がってみると初めは意外と反応は悪くない。

軽くマクラを振って噺に入ろうとしたが、

私の落語を聴いてくださってる、

お客様はわかると思いますが、

私のマクラは間を長く取り、お客様が私にググッと集中してきたところで

笑い所をお客様にポーンと投げるやり方をしている。

何が言いたいかと言うと、肝心の間を長く取っている所で新しいお客様が急に客席へ入って来ると今まで私にググッと集中していたお客様の視線、そして会場の雰囲気がそっちに行ってしまう。

また、途中で入ってこられる方も、最初は入口近くに座って私の高座が終わったら前に移動すれば良いのに、わざわざ前の方に座ろうとする。それも2、3名。。。。

またマクラで一番の笑い所を投げようとした時に、御婦人が入られ、客席が無音で怖くなったのか一瞬客席から出ようとする。

慌てて他のお客様が手で席へ座る様に案内を出す。とても笑いを取れる雰囲気じゃない。

そんな私を見るに見かねて常連のお客様が立ち上がり、客席と外の通路?を幕で閉めてくれた。

それでようやく 多少は落ち着いたが、

上がった時の落語を聞く雰囲気が、もう無くなっている。そして、

演者の私の調子が狂ってしまい、とてもとても落語ができる状態じゃない。

せめて、なんとか落語の雰囲気だけでも作って後の演者の方へ繋げようと思い、そして私が一息つきたい気持ちがあり目薬へ入る。

なんとか 演り切った。

一番初めからいらっしゃった方々がオチを言い終わると

とても大きな拍手を、それも長くしてくださった。涙が出てくる。。。。感謝。

今回に関しては、お客様はもちろん

広小路亭の方、誰も悪くない。

こういうハプニングを上手く笑いに変える技術が私になかっただけです。。。

宮治兄さんや寿輔師匠だったら絶対に上手く笑いに変えてたと思う。

こういう事に備えた稽古もしないといけない。反省。

高座後はお客様と一緒に食事へ

二ツ目昇進祝いで羽織紐と御祝儀を頂戴した。

いつも有難うございます!

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