新宿末廣亭の10日間がようやく終わり、今日からは浅草演芸ホール10日間が始まる。
師匠方へご挨拶で渡す手ぬぐいを鞄に入れ、
羽織紐を、後輩の皆さんから、お祝いで貰った羽織紐に、付け替えて、胸肋鼠、そして末廣亭ではできない
狐憑きを稽古しながら浅草演芸ホールへ。
客席を覗くと1階は40〜50名程のお客様と
中学生の団体が20人程、
2階は小学生の団体が50名程いらっしゃる。。。
初日なのに、、初日なのに、、小学生と中学生が半分以上って、、どうすれば良いの。。。
初日から大悩み。小、中学生に向けた演目にするべきか、もしくは大人に向けた演目にするべきか。
「やかん」「桑名船」だと講談の部分で小、中学生がわからない
反対俥は、入っている、くすぐりが多少、落語の知識がないと厳しい。
「勘定板」「寄合酒」はウケると思うのだが、下で、下で中学生がお弁当を食べられている。。。。
ぐすん。
漫談多めで味噌豆をと、、考えたのだが、稽古をしてないので不安、動物園も勝負所に出せるクオリティではない、、
こういう時はどうすれば良いのか、わからない。
ひとまず 噺の内容は古いが仕草が多い胸肋鼠と、即興で小、中学生向けに、クスグリを作り変えるつもりの反対俥の2択に絞り、高座へ、
前の紙切りの喜之輔兄さんが盛り上げた状態でバトンを渡してくれた。有難い。その空気を引き継いで小、中学生向けに小噺を2つ、反応良し
そして自分の鉄板マクラ振る。ドカンと来る。
ここで恐らくこの人面白いと小、中学生に思ってもらえたと思うので、多少、始まりが難しくても、ついて来てくれると思い、胸肋鼠へ入る
普段と比べて仕草を大きく臭く間を持って演じ小、中学生がついて来れているか常に確認をする。時々、置き去りにしてしまった子達を弄り噺の方へ連れ戻す。
結果としては大変に喜んでくれてたと思う。
いやぁ良い仕事をした、、、
胸肋鼠じゃなかったら無理だったと思う。
頑張った、頑張ったよ。誰も言ってくれないけど。
蝶の治、良い仕事をしましたよ。。。
浅草演芸ホール 初日「胸肋鼠」